株主優待を受けるために注意したいその他の点


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株主優待を受けるために必要な仕組みについて、既にご説明しました。次に、株主優待を受けるために注意したいその他の点についてご説明いたします。
株主優待はすでにお話ししましたように、企業が自社の株式を長く保有してもらうために行うものです。配当や株価の上昇が投資家にとって最大の関心事であることは変わりがありませんが、さらに自社の株式保有に魅力を持たせたいという目的で行われるのが株主優待です。これを踏まえて、以下の点についてご説明します。
株主優待は持っている株式の数が多ければ多いほど優待も手厚くなります。これは先ほどの点を踏まえると当然ですね。より多くの資金を投入してくれている投資家は他の投資家よりも大きく優遇して逃げないようにする必要があるからです。
例えばハンバーガー店大手の日本マクドナルドホールディングスの場合を見てみましょう。マクドナルドの株主優待は、予想通り日本全国のマクドナルド各店で使える各商品の無料引換券です。ハンバーガーやサイドメニュー、飲み物の無料券が1冊になったシート6枚がもらえます。これには保有株式によって差がありまして、最低単位である100株から200株の場合は1冊。そして300株、400株の場合は3冊。500株以上になると5冊の無料券冊子がもらえます。何か特定の企業のファンだという場合はより多くの株式を持つことによって大きなメリットが享受できるかも知れません。
次に、これは保有株数によるもうひとつの注意事項です。先ほどからお話しているように、企業はより多額の出資者に対して優待を行いますので、小口の投資だと株主優待の対象から外れてしまうことがあります。ちょっとマイナーな銘柄ですが、広島の機械メーカーで石井表記という企業があります。この企業の株式は100株単位で売買できますが、株主優待である「5000円相当の名産品」をもらおうと思うと1000株以上保有していないと対象とはなりません。最低保有数の縛りはなくなりつつある傾向にありますが、仮に最低売買単位で優待が受けられるとしてもそれほど内容は期待できないというのがほとんどのようです。
さらに、あまり多数ではありませんが企業によっては株主総会に出席した株主やアンケートか何かに答えた株主、など株式保有数以外にも優待に際して一定の条件を設けていることがあります。これも企業の経営に対する関心の高さを計ることでたまたま保有していただけ、というデイトレーダーを排除して、長期保有してくれている株主を優遇しようという企業の本音が見られます。

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このページは、isが2008年1月10日 15:58に書いたブログ記事です。

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