業種別の株主優待と、その魅力


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実際に業種別にどんな株主優待があるのか、その魅力について見てみましょう。最近では企業が株主優待を重視する傾向があり、個人投資家も株主優待を利回りのひとつとして見ている傾向があります。以前は単なるオマケとしてしか認識されていなかったので、企業も投資家も大きく意識が変わったことになりますね。
それではまずは運輸関係について見てみましょう。JALやANAといった航空各社は何と言っても株主優待の「華」です。航空会社なので航空運賃に対する優待がメインとなります。両社とも50%引きとなる割引券を発行しており、それが保有株数に応じて提供されます。また、航空会社は各地に直営のホテルを保有していますので、それらのホテルに優待料金で宿泊できるサービスもあります。よく飛行機に乗る、また旅行をするという人は優待狙いで株主になってもメリットがありそうです。
運輸関係で次に挙げられるのはJR。JRは全国に地域会社がありますが、その中で上場しているのは東日本、西日本、そして東海です。どれも鉄道事業が本業なので共通して割引乗車券が提供されます。この割引券を使うと、それぞれの鉄道に乗車する際に割引価格が適用されます。JR東海以外は保有しているホテルや百貨店、レジャー施設の優待利用券も保有株数に応じて提供されます。
次にJR以外の私鉄各社はどうでしょうか。私鉄は首都圏と関西圏に集中しているのでそれらの地域で見てみることにしましょう。JRと同じく、私鉄各社も考え方はだいたい同じです。自社の路線に乗車できる優待券を保有株式数に応じて提供すると言うのがメインですが、関西の私鉄では一部に全線乗車証なるものがもらえるところがあります。筆者が見た限りでは近鉄と京阪にその制度を見つけることが出来ましたが、もしかしたら他にもあるかも知れません。全ての私鉄が共通して行っているのは優待乗車券ですが、これらは1度使ったら終わりです。ですが全線乗車証は有効期間なら何度も使えるということで、要するに全線乗り放題券です。対象となる株主はかなり保有株式数の多い人に限られますが、大口の株主に対しては自社の鉄道運賃を一切いただきませんという姿勢なのでしょう。
飛行機、電車と来れば次は船です。船便を運行している企業の株主優待はどうなっているのでしょうか。伊豆七島を運行している東海汽船や佐渡島便の佐渡汽船、大阪から四国・九州を結ぶ関西汽船などを調べてみました。これも各社だいたい共通していて、自社の船便に乗船できる優待券が提供されるというものでした。割引率はおおむね30%から40%程度です。

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このページは、isが2007年12月 8日 15:59に書いたブログ記事です。

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